ページ内目次 ・設置予定地の位置と近傍地 ・十和田八幡平国立公園が隣接 ・魅力が詰まった惣辺エリア ・観光再生の切り札「十和田古道」
設置予定地の位置と近傍地
十和田八幡平国立公園が隣接
日本の国立公園の一つ十和田八幡平国立公園の内、十和田・八甲田地区が風力発電所設置予定地の西に奥入瀬渓流、そのすぐ南西に十和田湖、北東に八甲田山が隣接しています。
十和田湖と奥入瀬渓流はその自然の豊かさと美しさから、国立公園の枠にとどまらず、特別名勝及び天然記念物として国の文化財にも登録されている希少な我が国の財産です。さらには後述のように古くより、東北の人々の大切なカミの山として敬われていた場所でもある歴史的価値もある公園です。
そして、八甲田山も日本の百名山として、人気の登山・バックカントリーのスポットであり、これらを含んだこの国立公園は大切に守らなくてはいけない我が国の財産なのです。
>>十和田八幡平国立公園(環境省)
また、現在世界遺産登録へ向けた住民の活動も開始しています
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魅力が詰まった惣辺エリア
風力発電所設置を予定している惣辺牧場は、放牧場としての利用だけではなく3か所の展望所と市営キャンプ場を備えた憩いの地でもあります。その景観は八甲田・十和田湖外輪山・奥入瀬の渓谷、十和田山や戸来岳など十和田八幡平国立公園十和田・八甲田地区の景観すべてを一望できる貴重なスポットです。
また、次の項目でも紹介する十和田古道上に存在し、その中でも大鳥居跡のある歴史的価値も高い場所であります。以上のように惣辺は魅力の詰まった貴重な地域の宝と言える場所なのです。
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観光再生への切り札「十和田古道」
惣辺エリアやその周辺では近年、次々と歴史文化遺産が発見されています。それは、十和田湖がかつて、カミの山として多くの人々が参詣に訪れた歴史の足跡「十和田古道」です。
「十和田古道」は、江戸時代やそれ以前に整備された道のその多くが形を保った状態でいくつも発見されており、その道は惣辺牧場周辺でも確認ができるほか、惣辺牧場内でも大景観を望む大鳥居跡が存在しています。その価値は青森県内外の歴史学・考古学・日本文化研究者にも注目を受け始めており、十和田の新たな歴史文化遺産がこの地で姿を現しつつあるのです。
また、「世界遺産熊野古道」にならい、十和田湖でもこの歴史文化遺産を活用し、衰退した十和田湖観光を復活させようという新たな十和田湖観光開発の試みが、急速に盛り上がりつつある観光再生の切り札ともいえる場所なのです。
>>十和田古道についてもっと詳しく
・十和田古道と風力発電の位置関係
・十和田湖の信仰の歴史について(外部リンク)
・十和田古道について(リンク先準備中)
・斉藤利男弘前大学名誉教授による解説資料