〇 =調査地点に定められている × =調査地点に定めていない ★ =代表地点で調査が行われる ▲ =調査地点が不十分の可能性がある ※調査地点指定有無は2021年7月6日住民説明会資料より
スポット 〇高森山展望台 ★国道102号線沿い ★奥入瀬渓流温泉郷・スキー場 〇焼山地区 〇奥入瀬渓流 ×奥入瀬バイパス ★十和田湖畔(青森県側) ▲十和田湖上 ×十和田湖大川岱(秋田県側湖畔) ▲十和田湖外輪山(展望台) ▲十和田湖外輪山 十和田山・十和利山・戸来岳(×) ×八甲田山 ×惣辺牧場展望台・遥拝所
〇高森山展望台
十和田市の市民向けの体験施設「駒っこランド」などがある場所です。高台につき景観に影響が出る可能性があります。
>>高森山展望台(地図)
★十和田市街地から焼山地区までの道のり(国道102号線)
田園風景・奥入瀬川の気持ちの良い風景とともに八甲田山から連なる山々を望め、今からこの大自然の中に向かっていくのかと想像を掻き立てられる十和田奥入瀬八甲田の入り口の道です。近いところだと1kmもしないすぐ間近に建設予定の為、間違いなく景観に移りこむことになります。民家も立ち並ぶ場所の為、事業者は「道の駅奥入瀬《地図》」「道ノ南地区《地図》」「尻貝下地区《地図》」の3か所を調査予定地としています。
★奥入瀬渓流温泉郷・スキー場
奥入瀬渓流の終点にして八甲田山の麓にある、十和田八幡平国立公園の入り口ともいえる温泉郷です。スキー場や高台に建つホテルも存在し、間違いなく景観に影響があります。事業者は奥入瀬渓流温泉スキー場を調査地点としています。
>>奥入瀬渓流温泉スキー場
〇焼山地区
奥入瀬渓流の下流域にある奥入瀬観光の拠点の地区です。立地上景観に限っては影響が考えにくいですが、近隣の主要地であるため、「焼山地区《地図》」と「奥入瀬渓流館《地図》」が調査地点とされております。
〇奥入瀬渓流
渓谷であるため基本的には景観に入り込みませんが、開けている場所や東西に流れている場所などは、景観への影響の可能性があります。事業者は調査地点には入れていますが、場所を絞らず「奥入瀬渓流」を調査地点としています。
×奥入瀬バイパス(青撫山バイパス)
奥入瀬渓流の自然を守るため、将来的には奥入瀬渓流内の自動車規制も含めた利用が検討されており、そのため工事が進められているバイパス道路が奥入瀬バイパスです。つまり将来自動車規制が行われると、十和田湖へ向かう人などは必ず通ることになる道路です。
この道路は惣辺牧場から視認できる位置を通っており景観への影響は間違いなく起こります。環境影響評価方法書では調査地点としていませんが、それに対する住民意見で指摘された際「奥入瀬バイパスからの眺望については、駐車帯等の眺望点となる場所がないため環境影響評価には含めておりませんが、環境影響評価とは別に確認いたします。」と回答しています。
>>奥入瀬バイパス
★十和田湖畔地区(青森県側)
青森県側の湖畔地区は基本的にすぐ東側に外輪山があるため、景観に写りこむ可能性は低く事業者の予測でも見えないとされていますが、主要な観光地区のため、「子ノ口《地図》」「宇樽部キャンプ場《地図》」「休屋《地図》」「十和田神社《地図》」が調査個所に入っています。
▲十和田湖上
十和田湖の湖上でも視認できる場所は多くあり、影響が予想されます。調査地点としては十和田湖遊覧船の休屋発往復と子ノ口発の2ルートが指定されておりますが、御倉半島の東側付近は遊覧船通過がないため、調査地点から外れています。
>>十和田湖遊覧船
×十和田湖大川岱(秋田県側湖畔)
十和田湖の西側にある静謐な雰囲気を味わえるエリアです。宿泊施設と自然遊歩道が備えられている場所で、日の出スポットでもあります。東側を眺める場所であるので当然、風力発電による景観への影響が考えられます。特に国の有形文化財でもある「十和田ホテル」は高台に位置するため視認できる可能性が非常に高い場所になります。なお、やや南側に寄ってはいますが、秋田県側のエリアとしては後述の発荷峠展望台は調査地点となっています。
>>十和田湖西湖畔エリアスケッチマップ
十和田湖外輪山(展望台)
以下のすべての展望所において風力発電が視認できると予測されております。
〇十和田山
十和田湖の外輪山の最高峰。国立公園の2025年ステップアッププロジェクトにおいて、登山道の再整備の検討を受けている登山スポットです。惣辺からはっきりと視認できる山ですので、山頂からの景観への影響が予測されます。
>>十和田山(YAMAP)
〇十和利山
十和田湖の外輪山の一つ。風力発電設置予定地から4km以内に存在します
>>十和田利山(YAMAP)
×戸来岳
戸来岳は大駒ケ岳と三ツ岳の総称であり、惣辺からはっきりと視認できる位置にあります。2021年に青森県知事から新たに「対象事業実施区域周辺には、戸来岳が存在しており、戸来岳の山頂からは十和田湖、八甲田連峰、岩木山及び岩手山を望むことができるとされている。事業の実施により、戸来岳からの眺望景観に影響を及ぼすおそれがあることから、戸来岳を景観の調査地点に追加すること。」と意見が発表されています。
>>戸来岳(YAMAP)
×八甲田山
風力発電機が見えると事業者が予測した箇所に八甲田の山々の多くが含まれております。また、惣辺牧場からの景観からも、その山々ははっきりとその姿が見えるものも多く、登山中や山頂からの景観への影響ははっきりとあると考えられます。
しかし、これらの山頂・登山道すべてが調査予定地に含まれておらず、八甲田の中では影響のあまり考えられない蔦沼のみ調査地点となっています。
2020年の配慮書の段階での青森県知事意見で八甲田連峰も含めた眺望点への意見に対しては、「不特定多数の利用が難しいと考えられるため主要な眺望点としては選定しておりません」と回答。
それを受けた翌年の住民意見では八甲田の景観を危惧した意見が述べられるも「本事業では、『十和田八幡平国立公園』内に風車を建設いたしませんが、公園計画を尊重し、公園計画書に眺望目的の場所とされている地点からの眺望対象の眺めに配慮し、ご理解いただけるよう検討してまいります。」とのみの回答で、影響の精査の確約はされておりません。
×惣辺牧場展望台・遥拝所
設置予定地のため、確実に景観の阻害となります。2020年の配慮書時点で住民意見にて指摘がされているが、翌年の方法書並びに説明会時点では一切追加しておらず、2021年の意見公募の回答で初めて下記の通りの回答が行われました。なお、2022年3月現在まででは、事業者から関係機関への公式な意見聴取は行われていません。