十和田湖伝説の伝え方を考える会とは
十和田湖に残るカミの山としての歴史、「霊山十和田」「十和田湖伝説」「十和田古道(参詣道)」について、学び、調査し、語り合い、その伝え方を考えていく。それが十和田湖伝説の伝え方を考える会(通称「考える会」「伝説の会」)です。
設立のきっかけ
「十和田湖に住みながら、十和田湖の歴史を実はちゃんと知らない。だから専門家からしっかりと話を聞いてみたい」
そんな思いが考える会を生み出すきっかけとなりました。
まず、平成29年6月に十和田湖自然ガイドクラブと十和田市地域おこし協力隊の共催で、弘前大学名誉教授斉藤利男先生を招き、「十和田湖歴史資源ブラッシュアップセミナー」を開催することになります。
そこで、十和田湖伝説が元々の伝説と大きく姿を変えているという事実を知り、実際どのような姿か自分たちで見てみようと、セミナー主催者を中心に十和田湖の仲間に呼びかけ、集まり、その結果平成29年10月に考える会が生まれました。
なぜ「伝え方を考える会」か
私たちは十和田湖の歴史を学び伝える団体であり、時には漢文で書かれた古文書を読み解くこともあれば、専門家と一緒に現地調査を行うこともある研究団体の顔も持った団体です。
しかし、名前を研究会ではなくあえて”伝え方を考える会”と遠回しな名前を名乗ることにしました。
それは、考える会は専門的知識を持った人限定ではなく、一からでも学びたい人たちにも開いた団体であるから。そして何より、学術的に否定される説や伝説となっても、今誰かが語っている話を大切にしたいから。
十和田湖の歴史をただ知ってもらうのではなく、「面白い」と楽しみたい、楽しんでもらいたいのが私たちの思いです。
正しい歴史の姿を追い求めながら、どう伝えていけば楽しんでもらえるのか、その伝え方を考えるのが私たち「十和田湖伝説の伝え方を考える会」なのです。
主な活動
●十和田湖の信仰史に関わる研究・学習
●十和田古道調査
●十和田湖の歴史資源の活用方法の検討・実施
●最新の歴史情報(十和田湖)の共有・発表
●その他十和田湖の信仰史に関わる活動
活動実績
【平成29年】
●最古の十和田伝説(「三国伝記」内)現代語訳
【平成30年】
●「来歴集」現代語訳
●「十曲湖」音読
●歴史資源ブラッシュアップセミナー共同開催(3月・12月)
●NHK仙台放送「もりすた!」にて霊山十和田の紹介
●「霊山十和田~忘れられたもう一つの十和田湖」出版
【令和元年】
●ツアー「旅する南部塾」対応
●十和田古道合同調査(月日山周辺)
●宝照山普賢院・十和田神社合同祈禱式 運営
●会員向け学習会開催(講師:斉藤先生)
【令和2年】
●十和田古道合同調査(月日山周辺)
●ATV「お連れします!新東北」にて十和田湖伝説紹介
●十和田ビジターセンター特別展への記事寄稿
●古道フォーラム共同開催
【令和3年】
●湖畔地区向け古道調査報告会開催
●十和田古道合同調査(七戸道・藤原道・三戸道等)
●十和田ビジターセンター特別展への記事寄稿
刊行物
「霊山十和田~忘れられたもう一つの十和田湖~」
出版年:2018年 共著:斉藤利男
現在在庫切れ
組織
【設立年】
2017年10月
【所在】
十和田湖畔休屋
【会員数】
12名
【役員】
会長:中川一樹(十和田湖自然ガイドクラブ)
副会長:森田一成
事務局長:山下晃平(元十和田市地域おこし協力隊)
会員情報
●十和田湖自然ガイドクラブ
>>公式サイト
⇒会長をはじめに複数の会員が所属する十和田湖畔のガイド組織。春から秋にかけ毎朝6時に十和田神社などで早朝ガイドを行っている。
●~十和田湖の案内人~遊部屋十和田
>>公式サイト
⇒事務局長山下が運営する十和田湖のガイド企業。旅行会社との古道ツアー造成や古道案内の請負も行っている。
連絡先:asobeyah.towada@gmail.com